2022年夏、《人生を自由に生きるために必要な「お金の話」をしよう。》 という書籍を出版させていただきました。
沢山の方々にお読みいただき、感謝しています。まだまだ、書店、ネット書店で購入可能です。何卒、よろしくお願いいします。そんなお金の話を改めてさせていただきますね。
お金を扱ううえで大切なのことが、「自分はお金の素人である」という意識です。謙虚で素直な姿勢でなければ、学んだ知識を吸収することはできません。しかし、お金に対するプライドが邪魔して、せっかくお金の本を読んだり資産形成セミナーに参加したりしても、あまり身についていないという人が少なくないのです。
これはお金の学びに限った話ではありませんが、大人になると、自分の知らない新しい知識やノウハウを吸収しにくくなるように思います。あるていど経験値が溜まったいい年をした大人が、「基本」や「基礎知識」をあらためて講義されると、「そんな当たり前のことは、もうわかってるよ」「そんな簡単なことよりも、もっと実践的な内容を教えてほしい」といった気持ちになってしまうようです。
しかし、このように基本や基礎知識をすっ飛ばし、偏った知識やノウハウだけを得ているようでは、お金を貯めることは絶対にできません。スポーツでも勉強でも、基礎や基本があってこそ、華々しく活躍できるのと同じことです。
私がお金についてのセミナーを開くなかでも、この種の人が散見されますが、逆に私より年上でも熱心に質問して真摯に学んでいる人がいます。なかには、大手銀行や有名な一部上場企業に勤めていて、私より社会的な地位が高い人もいますが、お金に関しては自分のことを初心者と認識し、素直な姿勢でお金のことを学ぼうとする姿勢に感動しています。そしてこのような姿勢でお金の学びを得ようとする人ほど、どんどん成長していくのです。
この社会に生きている以上、これまでの人生でお金と付き合わなかった人というのはいません。だれもが「お金と付き合ってきた経験がある」と考えているからこそ、その自負がお金について素直な姿勢で学ぶということを邪魔してしまうようです。しかし、あなたが「これまで資産形成のことをよく知らなかったけれど、お金が欲しい」と考えているなら、そうした自負やプライドを捨て、自分を「お金の素人」と捉えることが大切です。真っ白な状態でお金のことを体系的に学んでいくことは、一見遠回りのように感じられるかもしれませんが、結果としてお金を得るための最短ルートなのです
最後にひとこと。「お金にまつわるあれこれを他人のせいにする人、論外です」(笑)。