推奨本【アメリカ型成功者の物語】

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読み応えのある一冊をご紹介いたします。

【アメリカ成功者の物語 ゴールドラッシュとシリコンバレー】野口悠紀雄 (新潮文庫)

今から30年以上も前、私が高校生時代に学んだ、英語の教科書の長文問題のひとつに掲載されていたことを思い出しました。

「19世紀のアメリカ西海岸カリフォルニア州で起こったゴールドラッシュ」

教科書に描かれていた物語は、最初の発見者ジョンサッターという人物の金発見から数週間の物語だったと記憶しています。

しかし、このゴールドラッシュは、人々に夢を見させた歴史的事件ということだけでなく、その後168年たった現在に至るまでのアメリカにおける成功のヒントを与えてくる物語であったことをこの本で知りました。

ゴールドラッシュで成功した者の哲学と、現在同じ地シリコンバレーで成功しているIT企業の経営哲学が全くと言っていいほど共通しています。また、ゴールドラッシュとシリコンバレーをつなぐのは、19世紀末から20世紀はじめのカリフォルニアで誰でもが認める「偉大な成功者」❝ビックフォー❞の一人、「リーランド・スタンフォード」という人物であり、現在シリコンバレーの中心企業の経営者のほとんどが、リーランド・スタンフォード氏が設立したスタンフォード大学出身であるのです。

全てが一本の線で繋がっています。

1848年1月24日、ジョンサッターは自分の土地の水路の底に光る物を見つけます。それは疑問の余地なく金でした。ここから「金」をめぐる大富豪へのサクセスストーリーがはじまると思いきや、そうではありません。サッターは自分の土地に金が発見されたために、それまで築き上げてきた全てのものを失い、自分も家族の人生もずたずたに引き裂かれることとなるのです。

実は、ゴールドラッシュで富みを得たのは、金を掘った人ではありません。

19世紀のゴールドラッシュで巨万の富みを築いたのは、金を採取した人ではなかった。つるはしやしゃべる、丈夫なズボン、そして送金サービスや移動手段など、金採取者が必要とする道具やサービスを提供した人だった。同じことがいま繰り返されている。IT革命で成功したしの、インターネットを使うための必要な手段を提供している人や企業だ。(P302)

成功者に共通していることは、人と同じことをしないと言う点です。アメリカにはゴールドラッシュにちなんでこのような言葉があります。

Mining the gold miners.  金を掘る人を掘った

現在のシリコンバレーに社を構えるIT企業の数々です。

「yahoo」「eBay」「Google」「Facebook」「PayPal」「airbnb」・・・・・

挙げればきりがありません。

どの企業も、インターネットを使うための必要な手段を提供している企業です。金を掘るときに丈夫なズボンが必要だと感じたリーバイストラウスが、作り上げたリーバイスのジーンズと同じ考えです。

著者の野口さんはこうも語っています。

本書では、もうひとつの成功物語も述べた。それは、馬車業から銀行業に変身したウエルズ・ファーゴである。大陸横断鉄道の登場で馬車はだめになってしまった。しかし、馬車の時代にあった重要なものを活かし、それで成功したのである。条件の変化によって、これまでの仕事が立ち行かなくなったとき、これまでの自分のセールスポイントを少し変えて、適応することができる。つまり、ウェルズ・ファーゴは、危機をチャンスに転換したのだ。これは、産業構造の転換を迫られれている日本にとって、きわめて重要なことだ。(P308)

空前の不動産投資ブームの昨今、今後のビジネスを考える上で、非常に参考になるのがゴールドラッシュとシリコンバリーの成功例ではないでしょうか?

アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
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