1年不使用で空き家

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「空き家」の定義とは?

2014年2月19日付の日経新聞によりますと、国土交通省と総務省は現在の「空き家」問題について、今後の対策についての指針案をまとめたようです。
その中で「空き家」の定義として、「1年間建物が使われていない」ということが挙げられています。

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総務省の住宅・土地統計調査によりますと、全国の「空き家」の数は2013年10月の時点でおよそ820万戸だったそうです。もちろんこの数字は過去最高で地方を中心に年々増えています。

「空き家」にもいろいろなタイプ、いろいろな事情があるでしょう。

  • 賃貸募集しているんだけど、決まらない物件
  • 売りたいんだけど、希望の金額で売れない物件
  • 思い出が詰まっていて、今は何もできない物件
  • 幽霊屋敷

大きく分けてこの4パターンになると思います。

「賃貸募集しているんだけど、決まらない物件」

賃貸経営を前提に客付け作業をしているんだけど、何々決まらない。そのため空室が1年以上続いている。この場合は、大家さんや不動産業者に賃貸意志があるため、物件の手入れなども定期的に行っています。よくある話です。

「売りたいんだけど、希望の金額で売れない物件」

バブル時代に高額で購入された物件で、売りたいんだけど信じられないぐらい安くなっているので、売らずに不動産価格が上がるのを待っている方。こういう方もいらっしゃるでしょう。

「思い出が詰まっていて、今は何もできない物件」

このタイプの空き家が意外と多いと思います。両親を亡くされて、今は誰も住んでいない。お子さんは遠くに住んでいらっしゃる。片づけたいが、思い出が詰まっているから今は片づけたくない。仕事が忙しくで片づける暇がない。固定資産税はちゃんと払うので、今はそのまませさせてというタイプの空き家です。実は私の実家も一時この状態になりました。両親の思い出、私の幼少のころの思い出が詰まった家ですからね。重い腰を上げるのに随分時間が掛かってしまいました。

「幽霊屋敷」

相続で揉めてほったらかし、そもそも誰も所有物件かも分かってない。そうして数年が経ち、廃墟、そして幽霊屋敷に。

この4番目のタイプの「空き家」が一番問題なわけです。

よく言われます「更地で持っているより建物があったほうが固定資産税が安い」というもの空き家が増える要因のひとつだと思います。固定資産税の住宅用地特例といわれる制度があり、住宅用地に対する固定資産税が最大6分の1まで軽減されるほか、都市計画税も最大3分の1まで軽減されるという制度です。
であれば、「解体費も掛かるし更地にするよし今のままでほっておこう」となるわけです。

しかし政府はこの法律も見直す検討に入っています。近隣住民に迷惑がかかる危険な空き家を減税の対象から除外する方向で、2015年度の税制改正で実現をめざしています。

日本の住宅事情は世界と比べて特殊です。アメリカやヨーロッパでは、古い住居を何十年何百年も手入れしながら住むという文化です。日本は高度経済成長期に、市街地を無秩序に広げ、再利用が難しい住宅が大量に建てられてきました。そして時代が変わり人口減少時代に突入いたましたし。そうすると条件の悪い住宅は所有者の引き継ぎができなく、空き家、そして廃墟となってしまったわけです。

今、国をあげてその「空き家」対策が始まりました。冒頭の「空き家の定義は1年未使用」というものその一つです。

「空き家」の定義が決められることで、各市町村がその対策に乗り出せます。「特定空き家」と認定し、所有者に取り壊し修繕などの指導ができるそうです。

今後、「取り壊しの費用を行政が持つ」「どんな土地でも無料で行政が引き取る」などの施策が行われれば、「廃棄」も激減すると思いますが、そんな簡単にできることではないですね。

いずれにしましても、これから数年の間に、かつて有効利用されていなかった「建物」「土地」が不動産市場に出てくることは間違いないでしょう。最近では築古の家屋をセルフリフォームして住まわれる方も増えています。私の知り合い投資家の中で、築古家屋ばかり探している方もいらっしゃいます。

息が止まっている不動産に、再び呼吸をさせる。
私は「夢」を感じます。

リーンカーネーション、私は生まれ変わりを信じます。(『朝日のような夕日をつれて」(鴻上尚史)』より

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